極上ワイン会:トリはドンペリニョン1976年!!!
本年最後の極上ワイン会。
Louis Roederer Cristal'94
Meursault 1er Cru Les Perrieres'94Domaine des Comte Lafon
Montrachet'89Maison Remoissenet
Musigny'97Domaine Louis Jadot
Vosne Romanee 1er Cru Les Beaux Monts'95Domaine Leroy
Clos de la Roche'85Maison Joseph Drouhin
Latricieres Chambertin'83Domaine Ponsot
Grands Echezeaux'78Domaine Joseph Drouhin
Dom Perignon'76
ルイ ロデレール クリスタル1994年
艶っぽいイエローゴールド、ハニーライクなミネラル、
コムハニー掛けトースト、唾液を促す美しい酸、
グラスの泡は程なくして消滅したが、
舌先に感じる泡は旺盛。
香りで感じる酸同様、キレのある酸が口中を覆う。
厚みのある旨味が充実感を誘う。
小さな年の偉大なクリスタル。
ムルソー プルミエ クリュ レ ペリエール1994年ドメーヌ デ コント ラフォン
未だエッジにグリーンを帯びた若々しい色調。
見とれるほど美しい淡いゴールド色。
正に黄金を溶かした色合い。
フリンティー!
これはいぶし”金”か!!!
砕いた巨岩の芳香に覆われる。
含むと優良年の厚みはなくやや希薄な感じだが
今この時の満足感は十分。
ペリエールらしいやや神経質な辛口の切れ上がり。
モンラッシェ1989年メゾン ルモワスネ
夥しい脚を従えた充実したイエローゴールド。
ゆったり、まったり、のんびりした雄大な趣の樹脂の蜜。
巨大な岩から浸みだす大量の蜜の石清水。
完熟メロンの芳香、白桃のコンポート、偉大な果実味。
未だ深遠の域には達さない青さを感じる王子
コルクさえ守ってくれれば、20年後が楽しみ。
宥めすかしたグラスから現われたのは・・・
”生姜の蜜”・・・!
あのラモネの1979年以来・・・!
驚愕のモンラッシェ。
ミュジニ1997年ドメーヌ ルイ ジャド
エッジに錆色が浮かびだした、やや熟成の兆し。
ツンとお澄ましの石灰の香りを甘草が覆っている。
しかし・・・十数年では魅力の片りんしか見えない?
赤系果実が花盛りだが決して享楽的なワインではなく、
気難しいストイックなタイプの貴婦人。
ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ レ ボーモン1995年ドメーヌ ルロワ
泣く子も黙る^^ドメーヌ ルロワ
ルビーからガーネットに移行中の色調。
フランボワーズのとても華やかな”情熱”を感じるワイン。
めくるめく若き色香を振りまくが、現在の主張は
”フルーツたっぷりシナモンケーキ”
新樽の香りが溶け込む十年後が絶頂か?!
クロ ド ラ ロシュ1985年メゾン ジョゼフ ドルーアン
ドルーアン社はこの畑は持っておらずネゴシャン物。
オレンジを帯びだした透明感のある美しいガーネット色。
セップがフワッと香りスタンバイOKサイン。
晩秋の森の中、岩のミネラルの中にやや蜜を感じる。
良い熟成をしている。
皇かでクリーミーな完熟ワイン!
ラトリシエール シャンベルタン1983年ドメーヌ ポンソ
黴が著しく発生しピノにとっては大変試練の年1983年。
成功生産者は大変少なく、ポンソの偉業の一つ。
大変クリアな夕焼け色が美しい。
妖艶なスーボワが支配する完熟の境地。
優美な甘草の主張が確かなテロワールの証。
古酒好きの為の理想的な一本。
グラン ゼシェゾー1978年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
紳士然とした大変落ち着きのある深いガーネット色。
確かな葡萄栽培と驚愕の日照時間の合作!
とっぷりと深く、シルキーで気品あふれる皇かさ。
時間の経過と共に秀逸なヴィンテージ・ダージリンに蜜のニュアンス。
素晴らしい!!!
ドン ペリニョン1976年
70年代の当たり年と言われながら、最も当てにならないヴィンテージ1976年。
酷暑によりブドウの皮が厚くなり過ぎ過剰なタニックさ、時間をかけても払拭できず。
葡萄は暑さよりも日照を欲することを後年学習させられた年。
ソーテルヌを想起させる、ねっとりとした高貴な”飴色”
切れ味鋭い酸を有し、コムハニーそのものの甘さ。
和三盆をコーティングしたマロングラッセ!!!
暑過ぎる年を制し成し得た偉大なるドン ペリニョン。
本日のお料理達
洋梨の生ハム包み サラダとグリッシーニ添え
サロマ湖産生牡蠣 海水風味のジュレ寄せ
益田漁港産旬の”鰆”
茸風味の赤ワインソース キャヴィアのクリーム
国産牛腿肉ロースト 骨髄の詰め物添え
農家製フロマージュ
プーレ・ジョーヌの稲庭うどん
青リンゴのタルトとソルベ
ご参加頂きました皆様有難うございました。
本年最後の極上ワイン会でしたが、ご堪能頂けました事と存じます。
弊店のワイン会には造語で”赤喰いの白”という言葉がございます。
ルモワスネ1989年のモンラッシェ!
正にその言葉通りと感じられた方もいらっしゃいました。
余りにも鮮烈過ぎて、”寛ぎの赤古酒”を喰ってしまったようです。
又、2012年の極上会のトリを務めてくれました、
ドン ペリニョン1976年素晴らしかったですね。
やはりこの酒は、30年超えで恐ろしい程の結果が現れます。
若飲み厳禁ですね^^
来年の極上会スタートは、
20世紀フランス100ワインに選出された、
(シャンパーニュでは100年で10種類のみ)
ルイ ロデレール クリスタル1990年です。
峻烈なるスタートを切ります!!!
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