2013年2月28日木曜日

極上ワイン会”ラモネvsルフレーヴ&ヴォーヌロマネの品格”

極上ワイン会”ラモネvsルフレーヴ&ヴォーヌロマネの品格”
本年2回目の極上ワイン会
ラインアップは・・・
 
クリュッグ1988年
ビアンヴニュ バタール モンラッシェ1997年ドメーヌ ラモネ
バタール モンラッシェ1997年ドメーヌ ルフレーヴ
グラン ゼシェゾー1988年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
リシュブール1978年メゾン シャルル ヴィエノ
シャンボール ミュジニ プルミエ クリュ レ シャルム1966年ドメーヌ グリヴレ
 
クリュッグ1988年
 
傑出の出来だけに、フルート型チューリップグラス(F)とブル赤用(G)を用意。
(F)立ち昇る星屑のような極繊細な泡
(F)コムハニー掛けトースト
(G)メープルフレンチトースト、ミネラル蜂蜜
(F)上質なマチエール、パンプルムースのコンフィチュール、余韻はシガーのブーケ
(G)パンプルムースのピール、心地よい苦味と甘味
1985年の完成された熟成感には程遠く、意気軒昂!後10年か!
 
ビアンヴニュ バタール モンラッシェ1997年ドメーヌ ラモネ
 
グリーンを帯びたストローイエロー
ツンと香るレモンピールの蜜掛け
岩屑、岩清水、甘いクレームミネラル
すべての飲み手に開かれているが、古酒飲みにはやや時期尚早か。
バタール モンラッシェ1997年ドメーヌ ルフレーヴ
 
とても淡いイエローゴールド
シトロン・コンフィチュール
強い甘味と苦味が交互に舌を刺激し、
喉越しは滑らかでなめらかな美しいミネラル。
粘性が現れるまでに未だ時間を要する
マチエールは整いつつあるが、辛口の切れ上がり
余韻はロシュ・ハニー
グラン ゼシェゾー1988年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
 
純粋で深みのあるガーネット色が美しい
夥しい脚
濃密なイチゴジャム
高貴な苺キャンディ
とてもフラワリーで華麗な芳香
清楚なミネラルに蜜が見え隠れ
危うい1988年物の中で出色な1本。
リシュブール1978年メゾン シャルル ヴィエノ
 
酒齢35歳ながら、とっぷりと濃い、未だルビーを湛えたガーネット色
温かみのあるクローヴの芳しい香り
又相反したシルキーでヒンヤリした感触
スーボワが顔を出すがフランボワーズハニーに覆われている
世紀の当たり年面目躍如!
純粋にして驚愕の若さ
シャンボール ミュジニ プルミエ クリュ レ シャルム1966年ドメーヌ グリヴレ
 
今は亡き伝説の造り手、ドメーヌ グリヴレ
艶っぽいマホガニー色
濡れた森の下草の中に燦然と輝く薔薇一輪
オードヴィー ド フランボワーズ
胡桃、フランボワーズ掛けピーナッツ
妖しいカフェ香
枯れかけの色合いからは想像できない粘性のある美しいボディ
甘く切ないシャンボール古酒の佇まい
 
 
本日のお料理・・・
あん肝の冷製ロワイヤル トリュフの風味ソース
貝類のフリキャッセ レモンバーム風味
鮃のスフレ 野菜風味
ブレス産仔鳩胸肉のキャベツ包み
ブレス産仔鳩腿肉グリエのサラダ
農家製フロマージュ
プーレ・ジョーヌの至高の親子丼
フルーツのジュレ 宝石箱仕立て
 
ご参加頂きました皆様有難うございました。
久しぶりのクリュッグ・ミレジムからスタートし、
97年物ラモネvsルフレーヴ、
そしてヴォーヌ・ロマネの華麗なるブーケ対決、
締めくくりは伝説の造り手のまもなく半世紀を迎える
妖艶なるシャンボールの粋をお楽しみ頂きました。
次回はジュヴレ・シャンベルタン1990年の競艶をメインにお楽しみ頂きます。
是非ご期待ください!!!
 
 


2013年2月26日火曜日

究極のワイン会Ⅷ

究極のワイン会Ⅷ
本年で8回目を迎えました、”究極のワイン会”
本年のラインアップです・・・
 
ポル ロジェ ブラン ド ブラン1999年(アペリティフ)
ルイ ロデレール クリスタル1990年
シュヴァリエ モンラッシェ1992年ドメーヌ ミッシェル ニエロン
コルトン シャルルマーニュ1989年ドメーヌ フェヴレ
... クロ ド ラ ロシュ1983年ドメーヌ ポンソ
ラ グランド リュ1978年アン マグナム/ドメーヌ ラマルシュ
ミュジニ1959年メゾン ブシャール ペール エ フィス
ボンヌ マール1949年ドメーヌ クレール ダゥ(追加分)
リシュブール1937年メゾン ルロワ
ポル ロジェ1961年
ポル ロジェ ブラン ド ブラン1999年(アペリティフ画像なし)
ルイ ロデレール クリスタル1990年
シュヴァリエ モンラッシェ1992年ドメーヌ ミッシェル ニエロン
コルトン シャルルマーニュ1989年ドメーヌ フェヴレ
... クロ ド ラ ロシュ1983年ドメーヌ ポンソ
ラ グランド リュ1978年アン マグナム/ドメーヌ ラマルシュ
ミュジニ1959年メゾン ブシャール ペール エ フィス
ボンヌ マール1949年ドメーヌ クレール ダゥ(追加分の為画像なし)
リシュブール1937年メゾン ルロワ
ポル ロジェ1961年
”ルイ ロデレール クリスタル1990年”
 
旧「ル クラッスモン」にて20世紀のフランスワイン100に
選出された逸品!!
シャンパーニュからは10点選出され、因みに・・・
ポル ロジェ1914年、ポル ロジェ1952年、ビルカール サルモン1959年
... クリュッグ1959年、ボランジェ ヴィエイユ ヴィーニュ フランセーズ1969年、サロン1982年、クリュッグ クロ デュ メニル1985年、ヴーヴ クリコ1988年、ジャックセロース1990年、
そしてクリスタル1990年です。

エチケット同様の黄金に輝く液体は、きらびやかでトロミすら感じる驚愕もの。
滑らかですべらかハニーライクな芳香にうっとりします。
”シュヴァリエ モンラッシェ1992年ドメーヌ ミッシェル ニエロン”

シャサーニュ モンラッシェ村の巨匠!M.ニエロンさんの傑作です。
油のような夥しい脚、グリーンを帯びたイエローゴールド、
パンプルムースのコンポート、巨岩の中で喘ぐミネラル蜂蜜、
ニエロンさんの造りらしい樹脂の蜂蜜。
...90年代最高の白のヴィンテージ・・・
しかしやや緊張感が欠落?か。

トリュフのギャレットと驚愕の出会い!!!
”コルトン シャルルマーニュ1989年ドメーヌ フェヴレ”

生産本数1672本という極稀少酒、そのうちの14本を手中にしましたが、
最後の1本でした^^以前にも思いましたが、今回改めて・・・
この数十年で生産されたすべてのコルトン シャルルマーニュの中で最も素晴らしいと思います。
あの傑作の、コシュデュリの1990年、1986年物すら上回ります。
トロボーの1986年、1990年、LLの1989年、1990年も届きません。
...
神聖なグリセリンを湛えた黄金の液体。
アニス蜂蜜、美味しいパンデピス、ラベンダーの蜜、
大いなるミネラルに覆われたジンジャーハニーの余韻が
ゆうに1分以上持続する深遠で高貴なCCの傑作!!!
”クロ ド ラ ロシュ1983年ドメーヌ ポンソ”

とても難しい年1983年を制した数少ない造り手、
ドメーヌ ポンソ。
30年に近づき妖艶さを全身にまとった銘酒!

... 背筋の伸びたガーネット色。
Roche!正に岩の中でめくるめく踊るプラム風味のミネラル。
甘くてしなやかなスーボワ・・・魅惑的だ。
偉大なるマチエール!噛めるほどのトロミ、
折り目正しい^^妖艶なる美魔女。
”ラ グランド リュ1978年マグナム”

20世紀3指の奇跡のヴィンテージ1978年
ガーネットからマホガニーに移り行く色調
エッジに錆色が際立つ。
しかしテロワールとヴィンテージの力はここから。
...トリュフ香が顕著。高貴なスーボワにクローヴのアクセント。
東洋のスパイス、醤、妖しく芳しい。
艶かしいフィネス”溺れる危険!!!”
スーボワ・フランボワーズ!

スコットランド産べキャスのロティ ソースペリグー
マグナムの半分はグラスに、残り半分はソース用^^!
トリュフの掛け算!
”ミュジニ1959年ブシャール ペール エ フィス”

20世紀で3指のヴィンテージ1959年!
半世紀を超えるも未だルビー色を湛えた驚愕の酒!
ミュジニの古酒の真骨頂、”雪景色”に変身するには
まだ十数年早そう、アリエナイ程血気盛んな趣き。
赤ワインに蜜、究極の証。
”ボンヌ マール1949年ドメーヌ クレール ダゥ”

伝説の造り手クレール ダゥの極め付きの古酒。
未だ濃いガーネット色。
60数年とは思えない、信じられないほどの若さ。
甘く香るトリュフ入りスペシャルパウンドケーキ。
...ミネラルに覆われたコムハニーが孵化した。
今生まれたての古酒?!

女王べキャスをめぐる、ミュジニとの競演は興味深い。

”リシュブール1937年メゾン ルロワ”

マダムが4歳の時の美酒、彼女のお父様の作
買い付け先は不明だが、伝説的なヴィンテージには
歴史に残る作品を数多く輩出している。
1906年、1915年、1923年、1929年、1934年、1937年、
...1945年、1947年、1949年、1955年、1959年、1961年、
1962年、1969年。

マホガニー、終焉の色・・・。
か細いが、フィネスをたたえている。
生きてきた証を噛み締める。
果たして、志を成し得たのか?!

この酒、シャンブレ後に大きな変化が・・・!
時間を経るにつれ、酒質に厚みを増し、甘くなる。
”ポル ロジェ1961年”

シャンパーニュ伝説のヴィンテージ。
泡のない蜂蜜色。
香りは、気の抜けたミネラル。

... しかし・・・!甘く、後を引く。
トロミが有り舌で感じる繊細な泡。
なんと甘いのだろう!
ミラクルハニー。
 
 
究極ワイン会のお料理は昨年より
トリュフ三昧料理と致しました。
フランス・ペリゴール産の完熟したエクストラ・トリュフを
タップリ!1kg使用致しました・・・!
”びっくり!!!トリュフ”

いきなり!完熟トリュフを丸ごと召し上がって頂きます^^!


ってワケありませんね^^
...中身は最高のフォワグラのテリーヌに
刻み完熟トリュフがたっぷり入っています。
外側は刻み完熟トリュフが塗してあります。

クリスタル90年と絶妙です^^!
もっと見る
”トリュフのギャレット ベーコン風味”

ベーコン風味の旨みたっぷりのギャレットの上には
完熟トリュフをたっぷりトッピング!!!
ニエロンさんのシュヴァリエ モンラッシェ92年とうっとりマリアージュ!
”トリュフのスクランブルエッグ ポルト酒風味”

完熟トリュフと同棲をしていた野生卵から3人がかりで
造り上げた渾身のスクランブルエッグです。
オレンジがかったトロトロスクランブルの中には
完熟トリュフがもう~~たっぷり!!!
...合わせるワインは、この数十年でもっとも素晴らしいCC!
フェヴレの89年コルトン シャルルマーニュです。
正に夢見心地の美味しさ!
↓使用素材です↓
 

”鮃のブレゼ トリュフとセロリラヴ 鱗仕立て”
 
 益田漁港産の飛び切りの寒鮃に完熟トリュフとセロリラヴを
鱗見立てトッピング
 半ナマの寒鮃のねっとりした食感に、セロリラヴの爽やかな香り
と完熟トリュフの強烈な芳香が相まって気絶しそうです^^
 先ほどのCCも勿論良いですが、ポンソ83年のクロ ド ラ ロシュの
岩のミネラルたっぷりの完熟古酒合わせも素敵ですね。
上画像は仕込み中のものです
”トリュフとポルロジェのグラニテ”

究極のお口直しです^^
グラニテですが舌触りはアイスクリームのような
しなやかさ。ポルロジェ・リッチのほのかな甘さと
完熟トリュフのハーモニー!
決めてはあくまでもなめらかな舌触り!!
”スコットランド産ベキャスのロティ ペリグーソース”

メイン料理はジビエの女王降臨です!
いつもはサルミソースにしますが、今回はトリュフ料理の一品として、
ソース ペリグーで決めます^^!
ソースに使用した赤ワインは、「ラ グランド リュ1978年マグナム瓶」の
...約半分を使用しました。
メイン料理から究極古酒三昧!!!
ラ グランド リュ1978年マグナム
ミュジニ1959年ブシャール ペール エ フィス
ボンヌ マール1949年ドメーヌ クレール ダゥ
リシュブール1937年メゾン ルロワ
”農家製フロマージュとトリュフのデュエット”

厚切りトリュフにサンドされたピエ ダングロワ
&エポワッス

トリュフの大理石模様が完熟を誇っています。
”トリュフのリゾット”

〆はリゾットです!
奥会津の契約農家さん青木さんのコシヒカリと
完熟トリュフを同棲させ、のけぞる程の逸品に仕上げました^^
 
画像を失念いたしましたが、
デセールは、
”トリュフのスフレ”です。
ご参加頂きました皆様方です。
1kgのトリュフ三昧のお料理と
究極のワインをタップリとご堪能頂きました。
年一回のお祭りワイン会
有難うございました。
 






 
 

 
 
 

 


toratanuレア!ワイン会スペシャル2月会”トロボー コルトン シャルルマーニュ ヴァーティカル”

24Fev,13.
toratanuレア!ワイン会スペシャル2月会
”トロボー コルトン シャルルマーニュ ヴァーティカル”
今月のスペシャル会は超!!激レア会です。
コルトン シャルルマーニュの秀逸な造り手というと・・・
コシュ デュリ、ボノー デュ マルトレ、フェヴレ、トロボーといったところでしょうか。
後、最近古酒をいろいろ開け、ジョゼフ ドルーアンも驚愕の出来と
再確認いたしました。
ピンポイントでは、ルイ ラトゥールの'89/'90/'92も傑出ですね^^
 
今回のトロボーですが、畑がたった0.25ha弱しかなく
生産量1500本位と大変少なく、近年ものでさえ中々見つからない程・・・。
まして、飲み頃の古酒というと世界中探しても
見つかりません。
toratanuでは、11年ほど前このワインの'85/'86のマグナム瓶で
ワイン会を行い、あまりの素晴らしさに絶句し、
以降世界中を探し回りましたが見つからず、断念・・・。
忘れていたところ、昨年ついに見つかり、満を持しての開催となりました。
 
多分このワイン会は、世界でもtoratanuだけだと思います^^。
 
では本日のお料理たちのご案内です。
山菜のテリーヌ 山葵風味
魚のクネル リヨン風
真鯛のポワレ グレープフルーツのブールブラン
ブレス産七面鳥の炭火焼
 農家製フロマージュ
七面鳥スープのらーめん
温かいショコラのパヴェ ナッツ風味のソース
 
 
本日ご参加頂きました皆様方のご感想をいくつか・・・
森様、安藤様ご夫妻です。
 
森様:「最初は86と思ったが、その後85と思いきや、
最後は85のマグナム。」
「大変美味しかったです。コルトン白堪能しました。」
 
安藤様:ご主人'86Bouteille→その後'85En Magnum→やはり'86
'92のMineralも凄い!
奥様'85En Magnum
 
外崎先生ご夫妻、水谷様です。
 
外崎先生:「本当にありがとうございます。」
奥様:「垂直時間とともに楽しめました。
私は85より86の方が好きです。
贅沢な幸福な時間でした。ありがとうございました。」
 
水谷様:「ありがとうございました。
Tollot Beautは夢の一本でした。
86=85Mag>85btl=90
食事と合わせるなら90でしょうか。」
 
伊藤様、北村様、吉川様です。
 
北村様:「'86が最初から最後までベストでした!
真鯛のグレープフルーツのソースと'90が
とても良くあっていました。」
 
吉川様:「真鯛のグレープフルーツのソースが
'90とよく合いました。
今日のCCは'86が美味しかったですが(No2)
最後は'85マグナムが良かったです。(No1)
垂直の上にマグナムとの飲み比べが
面白かったです。」
 
森田様、浅沼様、富井様です。
 
浅沼様:「レベルの低いものがなかった。」
 
 平井様、田中様です。
 
田中様:「'86が好みでした。」
 
芝田様ご夫妻です。
 
ご主人:「凄くレベルが高い会だったね。」
 
 
 
 
ご参加頂きました皆様有難うございました。
会の中でもお話させて頂きましたが、'86vs'85 どちらが優れているか?
という論争は20年以上続けられています。
享楽的な86年に対し、品格あふれる85年。
皆様のご意見が分かれましたように、後は飲み手の
好みに寄るところが大きいと思います。
 
開ける前に、外観から完璧と思っていましたが、
開けてチェックをし、無事が確認出来^^
ホッといたしました。
皆様方にとてもお気に入りいただき、主催者冥利に尽きる
会とさせて頂きました。
有難うございました^^!