12Juin,13.
極上ワイン会:CC92年対決!!シャンボール ミュジニ超銘釀対決!!!!
今回の極上ワイン会もマニア心をくすぐるラインアップです。
ブルゴーニュ白の当たり年、1992年のコルトン シャルルマーニュ対決!!
ル シャルルマーニュのルイ ラトゥール
vs
アン シャルルマーニュのボノー デュ マルトレ
エシェゾー対決では、
当時パーカー氏が95点+を献上した、
ドメーヌ デ ペルドリのエシェゾー1996年、
対するは、アンリ ジャイエの甥
エマニュエル ルジェのエシェゾー1993年です。
しかしここまではホンの序の口で・・・
ここからが本番!
シャンボール ミュジニ超銘釀対決です!!!
名門ジャック フレデリック ミュニエのミュジニ1994年、
そして大御所、コント ジョルジュ ド ヴォグエのミュジニの登場です。
ヴィンテージは・・・
低調期(1973~1987)の1983年と、
復活年と言われる1988年です。
よくマニアの方に、低調期の・・・・年を試したけど
素晴らしかったと仰る方がいらっしゃいますが、
確かに並みの造り手のモノより遥かに良いですが、
コント ジョルジュ ド ヴォグエの真の実力はそんなものではありません!
1945年、1947年、1949年、1959年、1966年、1969年、1971年、1972年
等のヴィンテージは、正にショーストッパー!
余りの素晴らしさに持ったグラスを落としそうになるくらいの衝撃が走ります。
・・・そしてもう1種は、ジョゼフ ドルーアンの
シャンボール ミュジニ レ ザムルーズ1981年です。
ジョゼフ ドルーアンといえば、終始一貫エレガントな造りで
私たちを和ませてくれますが、造りとテロワールがピタッと一致しているのが、
シャンボール ミュジニなのです。
1981年は比較的小さな年ですが、こんな年にくっきりとテロワールが映し出されます^^
では順番にご紹介を・・・
ポル ロジェ ブラン ド ブラン1986年
輝きのあるイエロー色
鮮やかな酸にミネラルが呼応し清々しい
27年目を迎えたシャンパーニュにとって小さな年1986年だが、
存在感を見せつける見事な熟成能力
しみじみ旨い^^
コルトン シャルルマーニュ1992年ドメーヌ ルイ ラトゥール
豊満で快活なイエローゴールド
濃密な白桃のコンフィチュール、ラノリンの嵐、
樹脂っぽいミネラルが酒質の強さを語る
甘いキャラメル出まくり
20年くらいではマロンは顔を出さず
1990年に続く傑作!
とても良いバランス
コルトン シャルルマーニュ1992年ドメーヌ ボノー デュ マルトレ
グリーンを帯びた淡いイエローゴールド
同年とは思えない引き締まった色調
LLのハニーライクさに比して、
繊細で引き絞ったような面持ち
白い花、石楠花の蜜
虫たちはさぞ、色香に戸惑うことだろう
真の実力発揮は、後15年!か?
エシェゾー1996年ドメーヌ デ ペルドリ
当ドメーヌの出世作。
画像よりはるかに濃いガーネット色
中心には未だ黒みが残る、エッジにオレンジ。
ムッとする蜜をコーティングした甘草
樽香は綺麗に溶け込みミュールが見え隠れし心地よい。
美しい酸に彩られ口中を覆い尽くすミュールのコンポート
かつてのパウンドケーキのニュアンスが、幾分スーボワの気配
大変バランスに優れた理想的なエシェゾー
ハッピーな心持ちなる^^
エシェゾー1993年ドメーヌ エマニュエル ルジェ
前者よりやや淡いガーネットの中にルビーも混じる
プラム、プルーン、完熟の梅が美しく香り、
繊細かつ複雑なブーケに捉えられてしまう。
香りと寸分違わぬ品格のある舌触り
ミュジニとの比較が頭をよぎる^^
グラスの夥しい脚が出自の違いをメッセージしているようだ。
グレイト!!
ミュジニ1994年ドメーヌ ジャック フレデリック ミュニエ
1990年以降、市場価格はヴォグエを上回る
かつての”シャトー ド シャンボール ミュジニ”の脆弱さはない
中庸のガーネット色
温かみのある赤い小さな果実のコンポート
バックボーンにあるミネラルが全体を美しく纏めている
旨い苺大福を頬張ったような求肥のニュアンス
スケールは小さいが可憐で愛らしいミュジニ。
ミュジニ ヴィエイユ ヴィーニュ1988年ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォグエ
エッジにオレンジを帯びたやや淡いガーネット
外観からは意外な飛び跳ねる如くの果実味
マチエールを支えるギューンと引き絞った弓のごとくのミネラル
気品が漂うフランボワーズ・ハニー
ヴォグエ復活の狼煙!
ミュジニ ヴィエイユ ヴィーニュ1983年ドメーヌ コント ジョルジュ ド ヴォグエ
黄昏た、夕焼け色
既に古酒のニュアンス出まくり
含むとカラメルに彩られた、クローヴ、八角、東洋のスパイス
充分楽しめるワインだがこれは真のヴォグエの姿ではない!
シャンボール ミュジニ レ ザムルーズ1981年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
艷やかで色っぽい色合い
品格あふれる石灰からの気難しいミネラルに、フランボワーズ・コンポートと
甘酸っぱいレザンセック。
ミュジニの後でもしっかり主張!
小づくりでスレンダーな見返り美人
虜・・・!
ドン ペリニョン1988年
非常にテリのあるイエローゴールド
止めどなく湧きいづる繊細でキビキビした細やかな泡
ツンと気品あるミネラルが全体を綺麗に纏め
ハニーライクさが小悪魔さを演出。
本日のお料理達
フォワ・グラとセロリラヴのアスピック トリュフ風味
コチの茗荷のマリネ 香草風味ソース
鱸のポワレ ベルジュ風味 千切り野菜添え
国産牛テールの 赤ワイン煮込み 人参ピューレ添え
農家製フロマージュ
じゅん菜の冷製茶漬け
ブラン・マンジェ
ご参加頂きました皆様有難うございました。
ポル ロジェ ブラン シャルドネ1986年と弊店シェフ大八木のスペシャリテ
フォワ・グラとセロリラヴのアスピック トリュフ風味との優美なマリアージュ
ご堪能頂けましたことと存じます。
CC対決のご判定をお伺いすると・・・
全ての皆様が豊満なLLを支持されましたが、
時間経過とともにボノー デュ マルトレ派が増えていきました。
アロース コルトンvsペルナン ヴェルジュレスという構図でもありましたね^^
エシェゾー対決はルジェの圧倒的な品格に凱歌が上がったようです。
そして・・・シャンボール ミュジニ対決ですが、
ヴォグエの88年、83年たった、5年の違いが30年の時を経たような
ニュアンスがあり狙い通りの見所でした^^
出色は何といっても、ドルーアンのレザムルーズ81年!
静寂な雪景色の中の灯のような、郷愁をさそう素晴らしさでした。
多くの皆様が本日一番と仰られました。
次回は盛夏の開催ですが、89年CCvsモンラッシェ対決、
ジュヴレ シャンベルタン銘釀対決など、お楽しみ盛り沢山です。
是非お楽しみに!
有難うございました。