2014年5月23日金曜日

極上ワイン会:”ドーヴネvsラモネ&色々”

 本年3回目の極上ワイン会、
今回の飲み処は^^、
前座の白でリリース数、全世界で292本のマダム物ムルソー ショームデペリエール2000年!
VSラモネのハズレ年3種
最後に若いモンラッシェ
最も胸に染み入るのは?
赤に移り、
分割し即復活した本家トラペのラトリシエール1990年
ジュヴシャンの1級で最も標高の高いラ ロマネの1971年、
今飲み頃のジャングロのリシュブール
そしてトリが、不滅の69年クロヴジョ!
今晩も飛び切りの夜となります^^!
 ドン ペリニョン1990年
ムルソー プルミエ クリュ レ ショーム デ ペリエール2000年ドメーヌ ドーヴネ
ビアンヴニュ バタール モンラッシェ1994年ドメーヌ ラモネ
バタール モンラッシェ1994年ドメーヌ ラモネ
バタール モンラッシェ1987年ドメーヌ ラモネ
モンラッシェ1997年メゾン ルイ ジャド
ラトリシエール シャンベルタン1990年ドメーヌ ジャン エ ジャン ルイ  トラペ
ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ ラ ロマネ1971年ドメーヌ デ ヴァロワーユ
リシュブール1986年ドメーヌ ジャン グロ
クロ ド ヴージョ1969年メゾン ルモワスネ

 
 ドン ペリニョン1990年
 
今日まで何十回開けたか^^?
近年で最も美味しいドンペリニョンです^^
多分私が死んだ後まで・・・!語られると思います。
このふくよかさ、バランスの良さは傑出しています。
当~~然、価格は上がる一方ですが(^^;
推定20年後位の、私の”死水”はこれをお願いしておこう^^!
 
限りなく美しい未だ淡いイエローゴールド。
トーストにコムハニー
ゴシック様式の厳めしいミネラルに背筋が伸びる
舌に纏わりつく蜜
ロシアンティーの甘味と苦み
90年の纏まりはいつでも、どこでも、いつまでもグレイト!!!!
 ムルソー プルミエ クリュ レ ショーム デ ペリエール2000年ドメーヌ ドーヴネ
 
全世界で292本しか存在しない酒。
今日開けることにやや躊躇するが^^;
14時にサクッと抜栓
この畑は、ジュヌヴリエール ドゥシュの西に位置する0,13118haの超希少畑。
ジュヌヴリエールに属する勿論プルミエクリュ。
 
美しくつややかだが、反面無表情。
マダム物で10年ちょっと・・・未だ樽香が支配している。
(ある意味ルロワ香といえる)
柑橘系の蜜が溢れだしアルコールが高くがっしりした構成。
鋭い酸に襲われるが、アフターにネットリした甘みと苦み
20年早かった(^^;
 ビアンヴニュ バタール モンラッシェ1994年ドメーヌ ラモネ
 
18日のSP会で絶賛頂いた銘酒。
今日も万華鏡となりうるか?
 
煌めく控えめなゴールド色にワンポイントグリーン
夥しい脚。
パンデピス、ハニーライクな甘みと苦みが寄木細工のように顔を出す。
含むと香りと同様な甘みと苦みが舌に絡みつく。
20年目にして十分なる飲み頃。
巨匠に隙なし!
素敵な小さな年!!!
 バタール モンラッシェ1994年ドメーヌ ラモネ
 
興味が尽きないビアンヴニュとの対比!
 より強いゴールド色
ねっとりと這いずる脚
砂糖大根の蜜煮、ミネラルハニー
飛び切りの!!”田中さんちの金柑”のコンポート
温度が上がると石味が染み出てくる
ビアンヴニュよりかなりパワフル
若さゆえか、やや一本調子。
 バタール モンラッシェ1987年ドメーヌ ラモネ
 
こちらは、”ペールラモネ”がご健在の頃の銘酒
とてもクリアなイエローゴールド。
脚は前者の半分程度。
6月の花、タチアオイの花の蜜が優雅に香る
美しすぎるバタール。
アルコールがこなれ、しっとりした佇まい。
石味が希薄な所がバタールらしい^^
87年の脆弱さは寸分もなく、凛と立っている。
この完成されたバタールにあと、何を望むのか!
 モンラッシェ1997年メゾン ルイ ジャド
 
麗しいビアンヴニュ、
らしいバタール、
完成形のバタール、
の後の、十数年とやや若いモンラッシェ・・・
 
芯にゴールドを湛えた深遠な色調。王者の風格か?
穏やかな5月に咲き乱れる白い花のお花畑。
時間を置き、アカシヤの蜂蜜が心地よい
完成されたラモネのバタールの後では、やや物足りなさを覚えるが、
出自の確かさがアフターから感じ取れる。
97年という早熟年故か。
しかし泰然自若とし、ゆったり構えた懐の深さはやはり王者の風格!
全てを兼ね備えているように・・・思える^^
 ラトリシエール シャンベルタン1990年ドメーヌ ジャン エ ジャン ルイ  トラペ
 
 古(いにしえ)の古豪。
1949年、1959年のシャンベルタン、ラトリシエールは真の伝説ワイン。
オイルショック前の60年代に不調期に入り、1989年の分割後(ロシニョールトラペ)
最初のヴィンテージの1990年に復活!
 
深みのある濃いガーネット。
エッジに錆色が浮かび飲み頃サイン
リキュール様の力強いフランボワーズがツンと香る。
絶頂期、シャンベルタン、シャンベルタンクロドベーズ、
の次に序されたこの畑の凄味を感じる。
 ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ ラ ロマネ1971年ドメーヌ デ ヴァロワーユ
 
 この村で最も標高の高い1級畑の一つ、
背斜谷の脇に有る激レアのプルミエクリュ。
標高の高い分、熟成には時間を要し、その造りとも相まって、
常に四半世紀は時間が必要。
今回は40年超えの当たり年の逸品。
 
淡く黄昏た色調。
しかし凛とした美しい佇まい。
エポワッス、リコリスが透き通ったミネラルと共に香る。
アルコールが溶け込み、出汁系の旨みが支配
古酒飲みの為の美佳酒
 リシュブール1986年ドメーヌ ジャン グロ
 
夕焼け色が綺麗に浮かぶ。
咲き誇る白梅、チェリードロップキャンディ。
赤にとって脆弱な年だが、流石巨匠に隙なし、
86年の構成に確かさにミッシェルの笑顔が浮かぶ。 
 クロ ド ヴージョ1969年メゾン ルモワスネ
 
 数年ぶりの再会。
驚愕のクロヴジョ!!
果たして造り手は?
前者と17年の差があるが、色調はこちらが遥かに若い。
 
フルーツタルトが甘く香り、ココアパウダーのニュアンス。
穏やかなアルコール、美しい酸。
しかしスワーリングを繰り返すと突如、
炙ったベーコンが顔を出す。
今日のメイン、シャラン鴨とはさぞ!良い相性^^!
 コンソメジュレ キャヴィア添え
赤ピーマンのムース 
フランス・リエーブル(野兎)のテリーヌ 
フランス・シャラン産鴨バトー炭火焼 トリュフソース 
フランス農家製フロマージュ 
ピエダングロワ、ミモレット、マロワル
 特製!!牛テールスープ雑炊
冷たいスフレ ビルカールサルモン マール風味
 
ご参加頂きました皆様、有難うございました!
白のお好みをお伺いしましたら、
圧倒的にモンラッシェをご選択、
次点バタール87年。
赤はクロヴジョ、
次点リシュブールでした。
 
次回は7月吉日。
シャンパーニュ90年3種対決。
CC90/92対決。
そして赤はジュヴシャン、グランクリュ80年代5種をお楽しみ頂く予定です^^!


2014年5月20日火曜日

toratanuレア!ワイン会スペシャル会5月:”ブレス鶏ワイン会”

 ”ブレス鶏ワイン会”
 ポル ロジェ ブリュ レゼルヴ ジェロボーム(3L)
バタールモンラッシェ'95メゾン ルイ ジャド
ビアンヴニュ バタール モンラッシェ'94ドメーヌ ラモネ
ヴォルネ'64メゾン トラン
コルトン クロ デ コルトン'88(3L)ドメーヌ フェヴレ
宝石のような、フォワグラ・トリュフとブルーオマールのアスピック 
 厚岸・仙鳳趾産村井さんちの生牡蠣のショーフロワ
 ブルーオマールとフォワグラ・トリュフのアスピック
 ブレス鶏炭火焼 レバーペースト添え
 ブレス鶏炭火焼 レバーペースト添え
 フランス農家製フロマージュ
エポワス・ピエダングロワ・ブリードモー
グラッセ  ド フリュイ セック
特製ねぎラーメン
 
では、ご参加の方々のご意見をいくつか・・・
 青柳様です。
 芝田様ご夫妻、吉川様です。
 
吉川様:「88年はうまく育てられませんでした。
田中さん家のキンカンとポルロジェのマリアージュは
先週に引き続き美味しかったです。
ブレスはシャルドネとのマリアージュが美味でした。」
 水谷様、高野様、清家様です。
 
水谷様:「Bienvenues Batard'94精緻な寄木細工、万華鏡のようなワイン。
ブレスは鶏もスープもすてきです。
スープが少し優しくなったのは和食の技法でしょうか。」
 
高野様:「全て素晴らしく美味しかったです。
特に最初の牡蠣とラーメンはここでしか味わえない!!
と思いました。ごちそう様でした!ありがとうございました♡」
 
清家様:「やはり白ですね。
レストランで頂く白は、温度も含め首をひねる状態が
多いですが、とら狸は安心して頂けます。」
 太宰様ご夫妻です。
 
ご主人:「ベストは?と問われると非常に困る状態。
白赤とも素晴らしいラインナップ。
特に白は赤の後に戻っても負けていない!
ミネラル風ではビアンヴニュ、
柔らかな美味しさではバタールか。」
 
奥様:「それは聞かれるまでもない・・・主役はブレス鶏。
今日も美味しいワイン料理。
どれが一番と決められない、皆レベルの高いワイン達でした。
幸せなひと時をありがとうございました。」
 田中様、平井先生です。
 森田様です。
 
森田様:「どのワインも素晴らしく美味しく頂きましたが、
最初はRamonet、後はJadotが特に素晴らしかったです。
ブレスのラーメンはキレイで最高でした。
本日も素晴らしい料理、ワインありがとうございました。
VolnayがVillageでありながら50年経ちピークで一番驚きました。」
 桜井様、斉藤先生、大槻様、永野先生です。
大原先生ご夫妻です。
 
KT様:「ブレス鶏炭火焼、レバーと一緒に食べるとおいしかったです。
どの料理も美味しかったです。」
 
MM様:「牡蠣ショーフロワ!定番メニューにして頂きたいです!
本日もありがとうございました。
又の機会を楽しみにしております。」
 
 
ご参加頂きました皆様、有難うございました。
田中様には、今回も”黄金のキンカン”をお持ち頂き、
重ねて御礼申し上げます。
ポル ロジェ3Lは柑橘系の蜜の味が出ますが、
ぴったりのマリアージュですね。
素晴らしいキンカンです^^!
 
ジャドのバタール95年は買い葡萄ですが、良い造りでしたね。
キ~~ンと石味が強く、シュヴァリエぽかったですね^^
ラモネのビアンヴニュは水谷さんに書いて頂きましたが、
正に万華鏡の趣!驚愕物でした。
64年ヴォルネ、森田さんに書いて頂きましたが、
50年目の古酒ですが、今まさにピークを打ってました^^!
本日のメイン、88年コルトンクロデコルトン3Lは厳めしかったですね。
代替がありませんので、当日の早い抜栓で手を加えましたが。
”要前日抜栓”でした。
26年目にして、未だ香木の香りのいかめしさでした。
グラスの中のワインが微量になった時に、
ストロベリードロップの芳香が少し顔を出す感じでした。
真の開け時は、古酒の場合ボトルごとに違い、
中々難しいです。
 
次回6月のスペシャル会のメインは、
ジュヴレ シャンベルタンの古豪!
ドメーヌ デ ヴァロワーユの
71年ジュヴレ シャンベルタン プルミエ クリュ ラ ロマネです。
この村でもっとも標高の高い畑で、熟成により響き渡るような
香り高さが身上です。
長期熟成型を得意とするクラシックな造り手の逸品をお見逃しなく!
↓↓↓↓↓
 
 


2014年5月14日水曜日

toratanuレア!ワイン会5月会

"シャブリ グラン クリュ 垂直'95/'92/'91!!!"
 
ドルーアン社はシャブリに37ヘクタールを所有する
シャブリを代表する造り手でもあります。
(あまり知られていませんね^^)
今日は素晴らしい飲み頃のシャブリをご堪能頂きます。
ポル ロジェ ブリュ レゼルヴ 3L
コルトン グランクリュ クロ デュ ロワ1999年ドメーヌ ヴージュレー
シャブリ グラン クリュ ヴォーデジール1995年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
シャブリ グラン クリュ ヴォーデジール1992年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
シャブリ グラン クリュ ヴォーデジール1991年ドメーヌ ジョゼフ ドルーアン
 
本日のお料理達
 オードヴル3種盛
 わらで燻した旬の鰹
 厚岸・仙鳳趾産村井さんちの牡蠣フライ
 サラミ ピアチェンティーノ  
サーモンと季節野菜のテリーヌ 
 琉華豚のロティ アスペルジュ ソヴァージュ添え
 農家製フロマージュ シェーブル3点
 サントモール、ロビオラ デル ランゲ、ピラミッド
 特製ドリア
特製ティラミス
 
 
では、ご参加の皆様のご意見をいくつか・・・
 大原先生ご夫妻です。
 
大原先生:「シャブリ グラン クリュの飲み頃の物は違うね!」
 伊佐野様、磯崎様、高橋様ご夫妻です。
 
高橋様:「コルトン・クロ デュ ロワが先鋒で出てくるワイン会は世界初!!
だと思います。さらにシャブリ ヴォーデジール3種が全て素晴らしい出来!!
92年のエレガントさ!91年ののびの良さ!さらに食事ともチーズともバッチリのマリアージュ!!
小口さんのシャブリへの愛情もひしひしと伝わりました。
ちなみに私もシャブリGCは格別に好きです。
世界最高のワイン会(しかも1万円ですから)を開催
してくれている「とら狸」に感謝感謝です!!」
 関和様、守富様、武田様、森山様、春日様です。

 守富様;「シャブリ92年が好みでしたが時間が経ったら
91年も中々良かった!!!
デザート、今まで食べたもので最高、甘さが絶妙でした。
満足で~す。」
 
森山様:「初参加、楽しかったです。」
 
春日様:「お料理全部好きでしたが、ドリア、ティラミス
久々に美味しかったです。
とても美味しいワインと料理で楽しかったです。」
 鈴木様、竹尾様です。
 
鈴木様:「鰹の風味が食べた後に藁の香りが漂ってきます。
牡蠣フライ最高!
白ワインが運ばれて来たとたん、甘い香りが漂ってきました。
香りの良い白ですね。そして甘くまろやか。
91年はスパイシーで厚みのある味ですね。
92年はバランスが良い。程よい甘さで好きです。
95年は若く、苦みが残る。
野生のアスパラは粘りと苦みがあるんですね。
つくしのようでした。」
 
竹尾様:「シャンパンと牡蠣、鰹、頂いたキンカンが初夏の味で最高でした!
白ワインともとてもマッチして美味しかったです!
92年の白はスイカズラの香りがして、コクもあり美味しかったです!
91年の白もスイカズラの香りがして、92年よりすっきりして美味しかったです!
本日は私の大好きな牡蠣と鰹からお料理が始まって、
メインの豚肉もソースが美味しくて、アスパラガスが今まで
食べたことのないアスパラガスでとても勉強になりました!
ドリアも美味しかったです!
本日もシェフごちそうさまでした!」
 馬場様、内藤様、山本先生です。
 
馬場様:「92年シャブリヴォーデジールが気に入りました。
時間が経つとコルトンも美味しいです、
肉も美味しかったですが、ソースが美味しかったです。
旨み有。しかしワインと合わせるのならもうちょっとだけ
塩気があってもよかったかな?ぐっとのびます。
チーズは各種美味しかったです。ワインと合います。
95年は少し熟成感を強く感じたのですが、
そのクセがかえって癖のあるシェーブルと合います。」
 芝田様ご夫妻です。
 田中様です。
 
「92年が気に入りました。」
 
田中家の黄金畑からキンカンを差し入れて頂きました!
有難うございました!!!
 森田様、吉川様です。
 
森田様:「'95/'92/'91の比較が面白く素晴らしかったです。
初め92は味わい素晴らしく、91年は香り素晴らしかったですが、
両方とも歩み寄り感が有りました。
Cortonも置いておくとハーブ香や複雑な香りがでて素晴らしかったです。
'92'91は甲乙付け難かったです。
本日も美味しいワイン料理有難うございました。」
 
吉川様:「シャブリの垂直飲み比べができて、楽しかったし
美味しかったです。」
 
 
TM様:「香りは95年の華やかさ、味わいは91年の滋味深さが好きです。
92年は好きですがややアルコール的な為、バランスは素晴らしいです。
でも本当に美味しいシャブリは貴重ですね。
お料理との相性(豚ラノリン)を考えると91年を推します。
シャブリって本当に面白いですね。好きです。
貴重な機会をありがとうございました。」
 
 
 SG様「95年が気に入りました。
95年標高の高いピュリニー・・シュヴァリエ、フォラティエールの味がしました。
92年クラヴァイヨンの感じ。
91年ムルソーの感じ(バトナージュ)」
 
 
ご参加頂きました皆様、有難うございました!
ワインの飲み初めに、シャブリは辛口の入門酒として飲みますが、
殆どの方がすぐ卒業されてしまいます(^^;
私見ですが、シュヴァリエ モンラッシェ、ムルソー ペリエールと共に、
シャブリ グラン クリュ各種は、至高のシャルドネだと思っています。
20年~25年位の熟成を果たすと本当に涙物に変身しますね^^
是非そんなシャブリに出会わられたら、チャレンジしてみてください。
目から鱗ですよ^^!