2019年3月12日火曜日

第14回究極のワイン会

1年に一回の<お祭りワイン会>として!
Ch.Mouton Rothschild'45
Ch.Cheval Blanc'47
Musigny Vieilles Vignes'47Domaine Comtes Georges de Vogue
Chambertin'69Maison Leroy
等々、20世紀を代表するワインをメインに据え
回を重ねてまいりました。
 Billecart Salmon Blanc de Blancs'83
Corton Charlemagne'90Domaine Louis Latour
Batard Montrachet'89Maison Louis Jadot
Montrachet'89Maison Louis Latour
Volnay 1er Cru Caillerets Clos des 60 Ouvrees'74En Magnum/Domaine de la Pousse d'Or
Volnay 1er Cru Clos des Chenes'69Maison Remoissenet
Charmes Chambertin'85Domaine Faiveley
Chambertin Clos de Beze'69Domaine Clair Dau
Clos de Vougeot'59Domaine Robert Arnoux
Clos de la Roche'53Maison Louis Jadot
Ch.La Mission Haut Brion'05
Ch.La Mission Haut Brion'55
Dom Perignon'90
 Billecart Salmon Blanc de Blancs'83
Corton Charlemagne'90Domaine Louis Latour
Batard Montrachet'89Maison Louis Jadot
Montrachet'89Maison Louis Latour
Volnay 1er Cru Caillerets Clos des 60 Ouvrees'74En Magnum/Domaine de la Pousse d'Or
Volnay 1er Cru Clos des Chenes'69Maison Remoissenet
Charmes Chambertin'85Domaine Faiveley 
Chambertin Clos de Beze'69Domaine Clair Dau
Clos de Vougeot'59Domaine Robert Arnoux
Clos de la Roche'53Maison Louis Jadot
Ch.La Mission Haut Brion'05
Ch.La Mission Haut Brion'55
Dom Perignon'90 




 Billecart Salmon Blanc de Blancs'83

極上林檎の蜜の化身と化した!
Corton Charlemagne'90Domaine Louis Latour 

タンジェリンの蜜、オレンジピール、未だ鋭い酸が寿命の長さを誇示!
香り通りの未だ鋭角な酸、
優れたシャンパーニュを思わせるゴシック調の酸に柑橘系の蜂蜜が滴る!
間もなく30年目を迎える気難しいCC!
素晴らしい!!!
 Batard Montrachet'89Maison Louis Jadot

艶やかなイエローゴールド。
楚々とした香りの立ち上がり。
トロリとクリーミー、オレンジクリームを思わせる。
岩清水に蜜。
奥ゆかしいバタール。
含むと、香りと同様な繊細で凛とした佇まい。
酸の在り方が素晴らしい!
ジャド社はこの年(1989年)マロラクティック発酵を行わなかった。
戦略勝ちの銘酒だ!
熱き石な喘ぎがジワジワとフツフツと舌に迫りくる。


Montrachet'89Maison Louis Latour(画像失念)
ゴールドカラー
ロマラン(ローズマリー)の蜜。
ウズウズと爆発寸前!
正にロマランの蜜その物!
大地からの偉大な恵!!


 Volnay 1er Cru Caillerets Clos des 60 Ouvrees'74En Magnum/Domaine de la Pousse d'Or 

赤身の失せかかった黄昏色、エッジには強い錆色。
温かなビートの根の香り。
甘い大地の森の蜜。
最後の力を振り絞って自己主張をしている。
Volnay銘酒の面目躍如!
ブラボー!ジェラール!!!
子息ニコラの5歳の時の作品。

この年1974年は、ブルゴーニュに限らずボルドーも不作の年で、
尚且つ、オイルショックのダブルパンチ・・・!
大方の銘醸家も大失敗した呪われた年。
しかし、真の銘醸家はこういう年に極上酒を造る!
銘醸家ジェラール ポテルの矜持!
 Volnay 1er Cru Clos des Chenes'69Maison Remoissenet

前者よりも5年遡るが、1969年はブルゴーニュの偉大な当たり年!
しっかりとした色調の美しいガーネット色。
きびきびとした小さな赤い果実が舞い踊る。
シュルマテュリテの甘いニュアンス。
大地にしっかり根差した威風堂々とした佇まい。
アフターに心地よい根の苦み。
前者と対照的だが、偉大なクリマの偉大なミレジム!
Charmes Chambertin'85Domaine Faiveley

 飲み頃サインの錆色の輪。
らしい、リコリス。
果梗に蜜、インパクトのある深い苦みのニュアンス。
フワッと<グミ>の愛らしさ。
舌を絞るような酸と蜜のコントラスト。
流石最強のシャルム シャンベルタン!
アミノ酸が前面に出てくるには、後10年以上先か?!
 Chambertin Clos de Beze'69Domaine Clair Dau

伝説の造り手!ドメーヌ クレール ダウのフラッグシップワイン!
これぞ!ザルトで供されるべきワイン!!
見惚れるような美しきガーネット色。 
スパイシーでクリスタル!
煙、タイム、ローズマリー、ハーブィーな蜜。
スケール感があるが清々しい透明感で纏まっている。
超一流の造り手の場合のみ・・・!
このテロワールからのメッセージは、
地の割れ目からの地熱が放出され、エネルギーが満ち満ちる。
飲み手は、このエネルギーをしっかり受け止める・・・!
Clos de Vougeot'59Domaine Robert Arnoux 

グラン ゼシェゾーに隣接し、シャトーと同じ高さにある
超極上の位置取り!
 旨みに満ちた、<トリュフチョコレート>!
Clos de la Roche'53Maison Louis Jad
ot 
丸石を想起するミネラル感、
これぞ!クロ ド ラ ロシュの真骨頂!
偉大なる65歳!!! 
 Ch.La Mission Haut Brion'55

7時間前抜栓。
中心に未だ黒味が残り、エッジにわずかな錆色、驚愕の若色!
ツンとする新樽香がお出迎え。
偉大なラミッションの特長である<桑の実>の香り。
暫くするとショコラ、エスプレッソに変化してくる!
黒系果実のコンポート、ブラックチェリーのコンフィチュール。
一啜り、強烈な酸のお出迎え・・!
そして獰猛なタンニンの奥に潜む、美味しいコーヒークリーム。

 この今年64歳なるワイン殿下の、ナント若いことか^^!
 驚愕のラ ミッション オーブリオン!
1929年の再来か!!!




本日のお料理達・・・!
活け車海老と季節野菜のテリーヌ 黒トリュフソース 
 フォワ・グラのロティ 林檎のキャラメリゼとバルサミコ 
 純血100%イベリコ豚デベジョータ60か月物生ハム
 益田漁港産黒鮑 黒トリュフソテー
 新潟・潟東産・無双網猟物・野鴨バトー焼き
 フランス農家製フロマージュ
 野鴨ラーメン 
黒トリュフの香るビーネンシュティ



ご参加頂きました皆様、
存分にお楽しみ頂けたことと存じます!

では、恒例の本日の1番ワインを発表致します。
(ご参加者は13名様です)


本日の1番ワイン!!!!
Chambertin Clos de Beze'69Domaine Clair Dau 8票


Clos de Vougeot'59Domaine Robert Arnoux 2票

Clos de la Roche'53Maison Louis Jadot 1票

Volnay 1er Cru Clos des Chenes'69Maison Remoissenet 1票

Billecart Salmon Blanc de Blancs'83 1票


今回のメインワインは、
シャトー ラ ミッション オーブリオン1955年!
これが主催者側としてのNo1ワインでした^^
しかし、余りにも状態が良過ぎ、
正に究極の古酒のオンパレードの中で、
ある意味、浮いてしまいました。
1955年のラ ミッション オーブリオンの
半世紀後の2005年物も洒落でお出ししたのですが、
単なる<洒落>になってしまいました。

嬉しいような、悲しいような(^^;
まぁ、皆様には存分にお楽しみ頂けたようですので、
それはそれで、良かったです^^!


来年2020年第15回目のラインナップに思いを馳せます。
有難うございました!

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